夏の畑作業、体にやさしい暑さ対策まとめ

今回は、体に負担をかけず、自然な方法で暑さをしのぐ工夫をまとめてみました。
自然農を実践されている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
1. 一番の対策は「時間を選ぶ」
まずは基本中の基本。暑さのピークを避ける時間帯に作業をするのが一番の対策です。
- 朝:6〜9時ごろ
- 夕方:16時以降
この時間帯なら、気温も穏やかで日差しも和らぎます。
逆に、正午〜15時の時間帯はなるべく避けること。
無理して作業せず「今日はやめておこう」と思える判断も、自然農には大切です。
2. 身につけるもので暑さを和らげる
● アルミコーティングの帽子
つば広で首の後ろまで日差しを遮れるアルミ素材の帽子は、太陽の熱を反射してくれる優れもの。頭にこもる熱を減らし、熱中症対策になります。
● 扇風機付きベスト(ファンベスト)
衣類の中に風を送り込む小型ファン付きの作業ベスト。電動ですが、蒸し暑い時期には大きな助けになります。服の中で風が流れることで、汗が蒸発し、体温の上昇を防いでくれます。
● 背中を日差しから守る工夫
夏の畑では、背中に日が当たり続けることで体力を大きく消耗します。
そこで私が取り入れているのは:
- 帽子の後ろに**日よけ布(ネックガード)**をつけて、首から背中上部を覆う
- 白系の長袖シャツを着る(熱を吸収しにくい)
- 麻の薄手ケープや手ぬぐいを背中にかけるだけでも、体感温度がかなり変わります
- ファンベストも背中を風で冷やす+日よけ効果があるのでおすすめ
直射日光を背中に受けないようにするだけで、体の疲れ方がまったく違います。
3. 自然素材での水分・塩分補給
自然農を実践しているからこそ、口に入れるものにもこだわりたいですよね。
市販のスポーツドリンクは便利ですが、人工甘味料や香料、保存料が気になる方も多いはず。
そこでおすすめなのが、自然素材でつくる手づくり補水ドリンクです。
▶ 自家製・自然な補水ドリンク(1リットル分)
- 水 … 1リットル(浄水や井戸水)
- 自然塩(天日塩や岩塩) … ひとつまみ(約1g)
- はちみつ or 黒糖 … 大さじ1(自然な糖分で疲労回復)
- レモン果汁 or 梅酢 … 大さじ1(クエン酸でさっぱり)
冷やして持ち歩けば、畑でもスッと飲めて元気が出ます。
▶ その他の補給法(自然素材だけ)
- 梅干し(塩分・クエン酸の補給にぴったり)
- 味噌玉を溶かした味噌湯(ミネラルと塩分を同時に)
- 天然塩を少量なめてから水を飲む(簡単で効果的)
「自然なものを、自然な形で体に入れる」。これもまた、自然農的な考え方だと思います。
4. 適度な休憩も大切な作業のひとつ
作業に集中していると、つい休憩を忘れがちですが、休むことも作業の一部です。
- 1時間に1回は、10〜15分のしっかりとした休憩
- 木陰や風通しの良い場所で、腰を下ろして深呼吸
- 冷たいタオルで首や顔を拭いて、体の熱を逃がす
自分の体の調子をよく観察しながら、無理をしないことが大切です。
5. 最後に:自然と調和し、自分をいたわる
自然農は、「自然に従い、自然に寄り添う」生き方です。
だからこそ、自分の体の声にも耳をすませることが大切だと感じます。
人工的なものをできるだけ避け、自然の恵みと知恵で工夫を重ねていく。
それは面倒に見えるかもしれませんが、長く続けていくにはとてもやさしい方法です。
今年の夏も、元気に。気持ちよく。
自然とともに、畑での時間を楽しみましょう。