草を敵としないことの意味
アイアイが行なう自然農法の中で「草を敵としない」というのはとても重要な項目になります。
しかし自然農法を志す方の中で「自然農法は楽そうだから」という感覚で見学に来られる方も多くいらっしゃいます。
草を敵としない、仲間と考えるというのはそうなのですが、草ぼうぼうの中で野菜が育つということはありません。
草ぼうぼうの中に野菜がいても、日に当たらないし、空気も通りません。
肥料を運んだり、土と混ぜたり、農薬を準備してまいたり、そういう手間はありませんが、草を刈ってまた土に返してやるという作業は常に必要です。
上の写真はタマネギのウネですが、きちんと草刈りをして、刈った草をウネ上に敷いてあります。
このように夏場でもきちんとやろうと思ったら、一般的な農法より長いこと畑にいなければなりません。とは言え、きちんとやらないという選択肢もあります。
何より素晴らしいのは、農薬も肥料もない自然の畑の中でたわむれること、虫や菌がいる豊かな土壌で育った美味しい野菜たち、それを家族や仲間と「美味しいね」と言って食べることです。
アイアイはそんな世界を少しでも広げていきたいなと思って、日々畑に立っています。