大根種まきの時期ずらし実験まとめ

アイアイではそろそろ終わりの時期を迎える大根ですが、種まきの時期をずらして成長の違いを見ようという実験を行ないましたので、簡単にまとめておきたいと思います。

品種は宮重大根、青首系の品種でこちら愛知県尾張地方の品種です。

草マルチのみの無肥料栽培であることと、マルチやトンネルは使わないことが前提、そして愛知県尾張地方の気候をベースにお話しています。

今回は、3回に分けて種まきをしました。

1回目:9月2日&4日
2回目:9月13日
3回目:10月4日

1.1回目の種まきの成長度合い

今までの経験上から、9月1週目に種まきしたものは、豊作となる確率が高いことはわかっています。

1回目、9月初旬に種まきした大根たちの1月中旬の様子です。

9月初旬種まきの宮重大根
9月初旬種まきの宮重大根

かなりの豊作で、大きく育つものもたくさんありました。無肥料栽培なので大小さまざまですが、早く育ったものは11月くらいから食べることができました。

一番おいしいのは1月中旬の時期、2月いっぱいくらいまで食べることができますが、中には大きくスが入ってしまうものもあります。

ただひとつ欠点、あまり大きく育ちすぎると、大雨が降った後に株元辺りで腐敗してくるものが出てきます。

巨大化は一見いいように見えるけれど、細胞の数が多いというよりも水分を多く吸収している感じで、味についてもちょうど良い大きさのほうが美味しいです。

2.2回目の種まきの成長度合い

2回目、9月中旬に種まきした大根たちの1月中旬の様子です。

9月中旬種まきの宮重大根
9月中旬種まきの宮重大根

こちらもよく育ってくれました。この地方の適期はやはり9月中旬だと思います。年によって不安定な時もありますが、うまく育てばいちばんきれいに育ってくれます。

大きくなり過ぎたものは数本ありましたが、大雨の後でも腐敗するということはありませんでした。

こちらもいちばん美味しいのは1月中旬から下旬、2月いっぱいくらいまでが食べられる目安かなと思います。

温かさが見えてくると、枯れそうだった葉がまた出てくるのですが、それは大根そのものの栄養分を使っているので、スが入ることとなります。

しっかり葉が出てくる様子が見られたら、大根を食べるのはやめて、葉茎を出すのを待ち、つぼみや花、実を食べるのが良いでしょう。実も早いうちなら美味しく食べられます。

3.3回目の種まきの成長度合い

3回目、10月初旬に種まきした大根たちの1月中旬の様子です。

10月種まきの宮重大根
10月種まきの宮重大根

まずは大きさについて、1回目、2回目とは明らかに違い、小ぶりです。おおむね2/3~半分くらいの大きさです。

この状況だけを見ると、10月に入ってからの種まきはやめておいたほうがいいのかなと感じます。

ただ、1回目、2回目の大根は寒さと共にだんだん葉がなくなっていったのですが、3回目の大根は葉のほうも意外と長持ちしているんですね。

これはある程度成長している証拠なので、時期的に長持ちしそうな気がします。

通常は2月目安ですが、今の感じを見ているともう少し食べられる期間が長いような気がします。

その辺りはまた別途確認していきたいと思います。

4.まとめ

同じ年でこのように時期をずらして3回種まきをしたのは、今回初めてだったのですが、それぞれにメリットデメリットがあり、興味深く感じました。

  • 9月初旬の種まきは豊作になる確率が高く、早い時期から食べられるものの、大きくなり過ぎると腐敗の可能性がある。
  • 9月中旬はいちばんバランスが取れている
  • 10月初旬は大きくは育たないが、食べられる大きさにはなるし、収穫期が後ろにずれ長く楽しむことができる。

今までの経験も含めて言うと、9月20日過ぎの雨の後になると、育ち方は一気に落ちるようです。それを踏まえた上で、9月中旬をベースにご自分の状況に応じて、種まきしていくのが良いのかなと思います。

今のところアイアイは、9月初旬に軽く種まきして、中旬にメインの量を、そして肉体的にも畑的にも余裕があれば10月初旬にと、3回種まきすれば、じゅうぶん過ぎるくらい大根を堪能できるのかなと思っています。

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