家庭菜園歴40年のお母さんが自然農法畑を見学して一言
この週末は畑の見学会を行いました。いろいろな話をさせて頂きましたが、私自身も勉強になる見学会となりました。
1.今回の参加者さん
今回参加されたのは50代男性とそのお母さんです。
お母さんは家庭菜園歴40年のベテランで、ずっと1反ほどの畑をやってきたとのこと、ただもう80代ということもあり、息子さんたちと相談して今は2、30坪ほどの畑のお世話をしているのみということでした。
お聞きしたところ、お母さんは化学肥料を使う無農薬栽培で、ともかく立派な野菜をしっかり作り、それをいろんな人に配るのが大好き、皆さんに「美味しい、立派」とほめてもらえるのが嬉しくて、そして畑仕事が大好きで、加工品を作ったり、料理も楽しんだりして、畑を生きがいにしてやってこられたご様子です。
見た目も若く、とても80代には見えないし、何より畑のお話をされるときの生き生きとしたお顔、とても楽しく過ごされてきたことがよくわかり、人生の先輩として尊敬します。
2.息子さん、お母さんの思い
今回アイアイの見学会に申し込まれたのは息子さん、お母さんはいつも忙しくされていたそうで、次から次へと種まきをして、いつも畑にいて体も心配、「もっと気楽にやってほしい」という思いがあったようです。
1反の畑はお返ししているのですが、体の心配をされていると同時に「生きがいを奪ってはいけない」という気持ちもあって、肥料を運んだりまいたりと力仕事の多いやり方よりも、自然農法であればもう少し楽にできるのではないか、ということでアイアイの畑に見学に来られました。
最初にいろんな事情をお聞きすることができたので、自然農法をするなら根本から考えを変えないといけないことや個々の野菜の栽培方法などもお話しつつ、そして「畑に立つ目的をはっきりさせると良いですよ。」というお話をしました。
息子さんとしては体を気遣って「気楽にやってほしい」と思っているが、お母さんは「まだまだできる」というお気持ちが強く、立派な野菜をたっくさん作ることに生きがいを感じてきて、その気持ちはまだまだ持っているように感じました。
3.自然農法の魅力
そういう中で畑を回って、いろいろ試食して頂いていると、お母さんが「美味しい、葉物がとくに美味しい。」と仰って、そのうち「どの野菜も美味しい。ちょっと自分でもやってみようかな。」と話し始めました。
実はちょっとびっくりしたのですが、今ある畑のうち一部でもかまわないから完全に無肥料にすることと、その上での土作りの方法などもお話しておきました。
息子さんの親孝行の気持ちをベースに、アイアイの畑を見て頂いて、会員さんの畑を見て頂いて、自然農法野菜を試食して、自然農法を試してみようという気持ちになられたんだと思います。
アイアイに見学に来られたことが、今後少しでもお役に立てればと思っています。