自然生えの小松菜
アイアイの畑は、野菜の収穫期が終わってもそのままにしておいたりするので、ちょこちょことこぼれ種からの発芽が見られます。
小松菜、白菜、つるむらさきなどは、あえてこぼれ種から出てくるような環境を整えて、自然生えを促します。
写真は小松菜ですが、真ん中あたりにある2本の棒から右側は、毎年小松菜をやっている場所で、一応自家種を3列条まきしているものの、それに関係なく自然生え小松菜がたくさん発芽して育っていきました。
2本の棒から奥、左側の部分は、何もしていないのに発芽してきた完全に自然生え、いわば勝手生えです。おととしはこの場所で小松菜を育てていましたが、確か去年もこのあたりで勝手生えが見られ、今年も出てきてくれました。
両方ともここで育った自家種ということになりますが、違いは発芽前にきちんと土を整えて、発芽しやすい環境を作ったか、そうでないかというところになります。
何気に会員さんと、「味比べしましょう」と比べてみたところ、両方とも確かに美味しいんですが、左側の勝手生えの小松菜のほうが、すごく深みがあって、美味しい味が口の中でより広がる感じがしました。
他にふたりのメンバーさんにも食べて頂きましたが、同じ感想で、発芽を促すよう準備もしていない場所のほうが、厳しい環境になって、頑張って育ってくるからより美味しくなる、ということなんだと思います。
こちらは勝手生えのところの小松菜、ひとつひとつが大きく、育つ勢いもいいですね。
勝手生えのほうが美味しくなることはわかっていましたが、例年ここまでの差を感じていませんでした。今年はあたたかかったので、その辺りが影響しているのか、何年やっていても毎年発見があって、自然農法は本当に面白いです。