ぼそっと一言
今週も畑の見学会を行なったり、実践自然農法教室を行なったり、楽しく皆さんにお教えしています。
昨日の実践自然農法教室は、夏野菜を定植する前のウネの整地作業を行ないました。これ、意外と大変な作業です。半年もその場所を使わないとアイアイの地域の土は固くなってきます。これを手作業で行なうのは大変なことなのです。
アイアイ加藤が教えながら2時間5人の会員さんで作業をして、十数mのウネ2つを整えることができました。アイアイ加藤は暑い日だし1ウネできればOKかなと思っていたので、皆さん頑張って作業されたと思います。
終えた時にある会員さんがぼそっと一言、
「5人で2時間やってこれだけか~」
その通りです。
もちろんこれから勉強して行こうという皆さんばかりですから、慣れればもっと短い時間でできるようになります。簡易的なやり方もあります。ただ手作業でやって行くということは、考えている以上に時間と労力がかかることなのです。どんな農法だろうが、当たり前にやられていることです。
その大変さを身をもって理解したということは、実はすごい進歩なのです。やってみなければわからないことだからです。見学に来られて、その後教室に参加しなければ実感することはなかったわけです。
慣れていないうちにこの大変さを知らず畑を借りてしまったら、どうしたらよいかわからなくなってしまいます。
だから皆さん、実践教室で学んでいこうという姿勢は素晴らしいと思います。回数自由の教室ですが、アイアイの想定以上に皆さん参加されています。ただ本当に大切なのは、ウネの整え方や種のまき方ではありません。初めての方は不安でしょうが、そんなことは続けていれば覚えることです。
「自然って何だろう?」
この答えを自分なりに作っていくことです。アイアイ加藤は作業をしながらきっとどうでもよいくだらない話をいっぱいすると思います。その合間に何となく話す一言、そこにアイアイなりの自然観が入っています。
それを参考に答えを見つけて行って頂けるといいなと思っています。